認知症とは、それが一つの病気ではなく、
脳の神経細胞が減って脳が小さく委縮してして
起こるアルツハイマー型認知症や、レビー小体の
変化によるレビー小体型認知症、脳梗塞や脳出血
などの脳血管障害によって起こる脳血管性認知症
等の病態のことを言います。

ここで、認知症とするのは、母が診断された、
アルツハイマー型認知症のことであるとします。


以前、テレビの番組で、アメリカの認知症研究
学者が、認知症の発症はすでに40代から始まって
いるとあり、アタクシは絶望感を持ちました。

アルツハイマー型認知症の原因の一つである
アミロイドβタンパク質からなる「老人斑」は
40代の頃から、現れ始めるという研究結果が
あるのです。

先日、母の認知症発症のきっかけをブログに
挙げたとき、アタクシは、ふと、思い出した
ことがありました。

平成16年あたりから、あれ?という行動が出て
きました。

でも、それより、もっと以前に、そんなぁと
いうことがありました。

平成3年の夏、母にそれまで住んでいた横浜の
家を売って貰い、残りをアタクシが住宅ローンを
組んで、東京に家を購入しました。

引っ越しが済んで、横浜にあった銀行の貸金庫を
解約して、家の近所の銀行に借り換えました。

そして、貸金庫に預けてあった母の大事な宝石を
母が一人で運びました。


その夜、母が言いました。

横浜からね、電車を乗り継いできたんだけれど、
地下鉄の車内で、隣に座った男が怪しいのよ。

怪しいって、何かあったんかいな。

アタシがね、宝石を持っているとわかっていて
隣に座ったのよ。

で、何か、盗られたん?

母は何も盗まれてないというんですが、また、
次の日にも、同じことを言いました。

何回も言うので、冗談で、派出所へ届けたらと
言ったら、なんと、ほんとに言いに行ったのです。

認知症かも?と疑いを持った年から13年も前の
こと。


今でも、その母の言動に、じゃあ、あの頃から?
と疑問を持ってしまうのです。

008

13年前のおかしな言動は、認知症というより、
母の性格からきていたのかもしれません。

母はどちらかというと、性悪説の考え方。
さらに、「人を見れば盗人と思え」的な疑い
深さのある人。

それを地で行くだけだったのかもしれない。

とにかく、夫が早くに亡くなったために必死で
生きてきたからかもしれない。


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