母の施設(特別養護老人ホーム)は、横に長い
建物で、エレベーターは端にあります。

兄と二人、一階のホールで待っていると、
向こうの方から、ユニットリーダーさんと
車椅子で母がやってきました。

入り口付近で、アタクシ達の顔を見た母の目が
大きく見開きました。

そして、social distanceを保たれたテーブルに
着くと、

やだぁ、なんで、来るって言ってくれなかったの?

イジワルな兄が、だーれだ?と自分を指さして
言うと

何よっ、わかるわよっ、

と言うものの、名前は出てきませんでした。

息子と娘とは、理解したものの、名前は、
何だっけ?という状態でした。


予想通り、母はわめきました。

アナタねえ、マスクをしているでしょ!
何を言っているか、わからないのっ!

でも、その理由がわかりました。
以前に比べて、耳が遠くなったこと。

やはり、話の内容の半分以上は理解していない
ようでした。

孫、ひ孫、親戚の名前をあげても、反応が薄い。

R子ちゃん(従姉)がね、ママに会いたいって。

母がキョトンとしていたのを、ユニットリーダー
さんが気が付いて、大きな声で母の耳元で通訳
してくれました。

ああ、R子ね、アタシの姪なの。

ユニットリーダーさんに向かって説明をして
いました。

へぇー、従姉のことを覚えているんだ。


ママ、11月28日は、何の日?

28日?、アタシの誕生日

即答でした。

96歳になるんよ。

そうなの?、アタシ、そんな年になるのねえ。
もっと、若いと思ってた。


5分間のタイマーが鳴り、アタクシはビニールに
入れた靴下を母に渡しました。

これね、ティッシュと一緒に先に部屋に持って
行ってや。あとで、そっちへ行くからね。

すると、母は、アタクシが言った言葉なんぞは
頭になく、セロテープを貼ったところを引き
千切るようにして開けようとしました。

それは、子供がプレゼントと渡されたものを、
即、開けてみたいという行動と一緒でした。

あ、あ、みっちゃんさん、お部屋に帰ってから
開けましょうね。

ユニットリーダーさんから言われて、膝に置き
ホールから母が先に出て行きました。
その際に、ふぇーんと泣き声が聞こえました。


そのときどきの状況が、スローモーションの
ように、母にはずれてわかるようでした。

ま、たぶん、エレベーターに乗り込む際には
アタクシ達が来たことは、忘れてしまっている
ことでしょう。

010

6月より、一回り小さくなったね。

そうだね、でも、声は相変わらず大きいし、
張りがあるね。

集中力がなくなったと言われましたが、おかげ様で
まだまだ、元気で過ごしていることがわかり、
ほっとしました。


アタクシ達が玄関を出ると、母と同郷の方の
ご家族が面会に見えられていました。


keep your social distance

基本に戻って、手洗いにマスク、消毒を忘れずに。
寒いですが、換気をしましょう。
3密にならないようにしましょう。

ウイルスはとても身近に存在します。

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