長谷川先生の本からです。
老いることは生きることである、生きることは
老いること。
それは「独自性」があり、「一回性」であり、
「現在進行形で終わりない」ということです。
誰でも年を取り、いずれは死にます。
避けることができない自然の摂理です。
年を取ると認知症になりやすくなるのもそう
です。
何もできない身体になり、何も考えられなく
なったとしても、生きていき、死へと向かって
いくプロセスは進行するのです。
行動する(doing)でなく、存在する(being)が
老いの本質だと思います。
くよくよしても時間は均しく過ぎていきます。
大事なのは、今日ある今を生きること。
苦しいこともあるでしょうが、認知症が進行
しても、生きているうちが花だと思うのです。
つらくても朝は必ず来ます。
長谷川先生は認知症の名付け親でもあり、研究
してきた方です。
現在、ご本人が「認知症である。」との自覚の
上で、講演したり、本を書いておられます。
つらくても朝は必ず来ます。
この言葉が先生の実感なんだろうと思います。
それに比べて、母には記憶を留めておけず、
大事な、「今日ある今」を生きています。
認知症が進行すれば、するで、幸いなことも
あるのです。
母をみていて、そう思うのです。
だから、このまま、好きなだけ生きていてと
願うのみです。
2020年・・・。
歴史に残る一年でした。
バブルがはじけたとき、リーマンショックの
ときと、今までもそれなりにあったけれど、
若さがあったからでしょうか、衝撃はそんなに
感じませんでした。
このコロナ禍には、どうにもなりません。
在宅介護だったら、不安で不安でだったと
感染予防してくださる施設には感謝しています。
介護をしているご家族の方々へ。
お疲れ様でございます。
認知症初期で、泣きたくなるような状況でも、
時間はかかりますが、必ず、穏やかになって
きます。
ご自身をご自愛くださいませ。
『家族・いつもの仲間と静かな年末年始を!
ステイ・ウィズ・ユア・コミュニティー』
ウイルスはとても身近に存在します。
大事な人を守りましょう。
本年も、ブログをお読み下さり、さらには、
応援頂き、心から感謝申し上げます。
皆様、良いお年をお迎えください。
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コメント
コメント一覧 (2)
明けましておめでとうございます。
2020年【令和二年】
三月、母があの世へ旅立った年…。
私の親しい友人のお母様は九月に…。
兄嫁のお父様がクリスマスイヴの日に…。
お父様とは11月にお会いして会食をしたばかりでしたので未だに信じられません。
母のお通夜に来て下さった方が母と同じ年に逝かれたという現実の時の流れ…。
兄嫁はお父様とたいそう仲の良い親子でしたのでショックも大きいです。
お互い大切な親を失った者同士の気持ちの交流だけが今の私の癒しです。
ですが…このコロナ渦で酷くなる前に逝ってくれて心底ホッとしている自分もいます。
今も在宅介護が続いていたならば?
私の性格上、不安と疑心暗鬼でおかしくなっていたのではなかろうか?と思うのです。
母は私を思い、程の好い頃に旅立ってくれた。
そう思えてなりません。
人生観というものを考えさせられた2020年。
2021年はギスギス・イライラはなるべく抑えて「生きている父」と接していこう。
難しいかもしれませんが…なるべくですね(笑)
どこへも行かず、大人しく過ごしてます。
まさか、こんな世の中になるとは思い
ませんでしたね。
日常生活が根幹から狂ってしまって。
確かに、3月ならば、まだ、少し余裕のある状況
だったでしょうが、それでも、大変だったことでしょう。
一昨年、仲がいいと言えないお父様を亡くした友人が、
「あの世で、お父さんと話すことを楽しみに生きて
行く」と言っていました。
亡くなってみて、わかったことがあったとも。
お父様が生きておられるから、イライラ、ギスギス
なるんですよね。
亡くなってみるも、「いい人」と変わるのかもしれません。