先日、アンソニー・ホプキンスが認知症の父親を
演じている映画「ファーザー」について、お話
しました。
この映画が5月28日付の日経新聞朝刊の「春秋」
で紹介されていました。
物語はまるでサスペンスホラーのように進む。
住み慣れたアパートメントの居間に、ある日
見知らぬ男が我が物顔で座っている。
恐る恐る尋ねると、娘婿だと言い張るが、覚えは
ない。
あったはずの家具や時計が消えるといった怪異が
主人公の周りで次々と起き始める。
公開中の映画「ファーザー」は、認知症になった
ひとりの老紳士の目から、世界はどのように
見えているかを描く。
今年の米アカデミー主演男優賞を手にした
アンソニー・ホプキンスが素晴らしい。
真に迫る演技から、認知症はその当人からすると、
物忘れがひどくなったなどという単純な患いでは
ないことがよくわかる。
物事の因果を支える記憶の連なりが壊れていく。
今がいつで、ここがどこかという、時間と空間の
座標を失う恐ろしさ。
ゆえに激しい不安に苛(さいな)まれ、周囲に
不信を抱き、時には暴力をふるってしまう。
介護する側の悩みも世界共通のようだ。
映画を見ていてふと、人間味あるケアを説く
三好春樹さんの介護論を思い出した。
認知症とは「老化に伴う人間的変化」(新書
「介護のススメ!」)である。
こうした人たちと接する際には「自分たちと違う
世界を、『異常』としてではなくて、『異文化』
としてとらえようとする」。
こちらは正常で相手が異常と決めつけず
「当たり前」を疑って相対化する。
これはあらゆる共生に通じる態度にもなる。
またまた、読んでみようと思う本が・・・。
Keep your social distance & Stay Home
変異種のウイルス。
感染力も強く、重症化するのも早いようです。
それでも、ウイルスに付き合って行くほか
ありません。
そのためには、従来通りの3つの基本。
「相手と身体的距離を確保すること」
「マスクの着用と手洗いや咳エチケット」
「三密(密集、密接、密閉)」を避ける
ブログをお読み下さり有難うございます。
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