よーこさん、このケアハウス創立時から入居されて
25年になる方。

母と同じ変形性膝関節炎で手押し車で生活されて
います。

それに、軽い認知症があります。
だもんで、アタクシのことは覚えておられません。


或る日曜日、アタクシは外出するために4階の
エレベーターホールに向いました。

すると、そこには、ケアハウスのお隣にある、
教会のごミサに行こうとしていたヨーコさんに
会いました。

ヨーコさん、ご一緒にエレベーターに乗りましょう。

お誘いしたところ、

いえね、鍵を失くしたようなのよ。
部屋にあるはずなんだけれど、わからないのよ。
鍵がないと、外出が出来ないわ。

はい、日曜日は施設の正面玄関は閉まっています。

各自の部屋と正面玄関の脇にある出入り口の鍵が
一緒になっている特殊な鍵を持って出ないと、
インターフォンで宿直の職員に開けてもらう
はめになります。

私はいつも、鍵を失くしてしまうの。

日曜日は、4階専門の支援員さんがおられず、
この日の外出は諦めたようでした。

数日後、事務所の職員さんと立ち話をした際、
聞いてみました。

この間、ヨーコさんが鍵がないって途方に暮れて
おられたけれど?

ああ、いつものこと、日常茶飯事なんです。
大丈夫、お部屋のどこかにあるんです。

ただ、身体が少々、不自由なため、ご自分で
探し出すのが大変で。

職員が探して、ああ、よかったってなるんです。
今回もちゃんと部屋にありました。


明日は我が身、というか、年を取るとこういう
こともあるという出来事が当たり前のように
あるババ様集団の中で暮らしているとつくづく、
思う瞬間です。

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また、ブログをお読み下さり有難うございます。
介護日記に引き続き、よろしくお願いします。