アルツハイマー新薬「レカネマブ」

12月20日から、この薬が保険適用で受けられる
ようになったそうです。


アルツハイマー新薬「レカネマブ」の薬価は
年間298万円…中医協が保険適用を了承


患者の自己負担は、国の高額療養費制度により、
70歳以上の一般所得層(年収156万~約370万円)で
年14万4000円が上限となる。

レカネマブは、アルツハイマー病患者の脳内に蓄積
する異常なたんぱく質「アミロイドβベータ 」を
取り除く新しいタイプの薬で、9月に厚生労働省が
製造販売を承認した。

臨床試験では、2週に1度の点滴を1年半続けた人は、
症状が悪化するペースを27%抑えられた。

低下した認知機能を元に戻す効果はなく、
投与対象は早期患者に限られる。


記事によると、3つの問題点が挙げられるとのこと。

1つは、「アルツハイマー病」の患者で、脳に
「アミロイドβ」という異常なたんぱく質が
たまっていることが確認できた人に限られる。

さらに、認知症と診断される前の「軽度認知障害」
と軽度の認知症の人に効くのであって、中等度以上の
認知症には無理なんだそう。

認知症の専門医によりますと、レカネマブの投与
対象となる患者は認知症患者全体の1割未満と
みられるということです。

2つめは、副作用。

製薬会社の治験の結果によると、およそ10人に1人
の割合で、脳の浮腫や微小出血に、危険性の高い
脳出血が起きた人もいて、高度な医術の病院での
観察が必要であること。

3つめは通院の負担。

レカネマブは点滴で投与する薬で、一度治療を
始めると患者は2週間に1度、原則1年半の間、
点滴を受けることになる。


たぶん、認知症だと家族が感じるころには、
相当、症状は進んでしまっているし、副作用に
薬価を考えると簡単に出来ない治療薬だと
思います。

まだまだ、認知症の治療薬は開発が必要では
ないでしょうか。

認知症は老化現象でもあり、自然のままに
暮らすのが一番よいと思うのです。

死んじまえ、と思った鬼娘が、今そう言えるのは、
介護が終わったからで、現在、介護をされている
ご家族の皆様には、辛い毎日でしょう。

薬もですが、福祉全体の充実が大事だと
思います。

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介護日記に引き続き、よろしくお願いします。