ケアハウスは、Ⅴ字型になった建物です。
東側と南側にお部屋が分かれています。

アタクシの部屋は南側の一番端にあります。


或る日の夕方、アタクシは東側に住んでおられる
ヒロコさんにお返しのお菓子を持っていこうと
していました。

ヒロコさんのお部屋に行くには、中央にある食堂を
通るのが便利。

この時期の午後4時半ともなると、薄暗くなって
きています。

食堂もすでにカーテンが引かれて、一部だけ
照明が点いているものの、部屋の中も薄暗い。

スタスタ歩いて行くと、食堂の奥に人影が・・・。

テーブルの前に誰かが座っている・・・。

以前、エレベーターホールで、鍵を失くしたと
ぼやいていたヨーコさんでした。

食事までは1時間もあるのに、どないしたんや?

何をするでもなく、ただ、ヨーコさんの定席に
座られているだけ。

声をかけようかと思いましたが、止めました。

集団生活ですけれど、それぞれのやり方があり、
それを重視することが大事なんだとアタクシも
わかってまいりました。

だから、余計な声掛けはしないことにしました。

少々、認知症のあるヨーコさん、
曜日の感覚が鈍くなっておられるので、時計を
見るよりも、腹時計で食堂にみえられたのかも
しれません。

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アタクシもヨーコさんみたく、なっていく
のかもと思った一コマでした。

ブログをお読み下さり有難うございます。
介護日記に引き続き、よろしくお願いします。