ある日曜日のこと、通っているカトリック教会の
御ミサのお説教の冒頭に、主任司祭様が告げました。
助任司祭が「最近、物忘れが酷くなった」とのことで
物忘れ外来で診察を受け、通院することになったと
いうことでした。
確かに、司式の順番が違って、あれ?ということが
ありました。
それから、ここの教会の近隣キリスト教教会が年に
一度、集まって行う合同礼拝に参加する機会があり
ました。
ました。
そのときに、主任司祭様と助任司祭様、教会の信者の
方々数名と一緒でした。
アタクシはケアハウスに入居してまだ、助任司祭様に
ご挨拶をしていませんでしたから、チャンス、と思い
ました。
そばに近寄り、座っておられる助任司祭様を見て
ああ、やっぱり、物忘れ外来に行かれたとことが
わかりました。
どなたとも話をしておられず、俯いておられました。
見かけがうつ病っぽい。
ご挨拶をすると、それ相応のお言葉が出ましたが。
その会合の帰り、一緒に活動する方と助任司祭の
ことを話ました。
あの方、私達より年下よね?
50代後半かしらね。
そうだとすれば、若年性認知症かもしれません。
会場で見た状態が、母の施設のココちゃんの
お母さんにそっくりでしたから。
彼女も若年性認知症でした。
彼女も若年性認知症でした。
認知症とうつ病の間には、日常生活の支障の生じる
主な原因が、認知機能障害なのか抑うつ症状なのか
の違いしかありません。
そして"認知機能障害"も"うつ症状"も、ちょっと
難しく分かりにくい言葉です。
これは、"もの忘れ"や"気分の落ち込み"が誰にでも
あることから、医学的に"病気"と診断するためには
厳密な定義を必要とします。
(公益財団法人長寿科学振興財団HPより)
認知症もうつ病も誰でも平等になり得ることです。
聖職者であろうと例外はありません。
ただ、残念なのは、ある信者さんの言葉です。
普段の御ミサも、説教も、殆ど変わらないのだから
あの神父様は一種の怠け病よ。
アタクシは違うと思うのです。
あの下を向き、ジッと膝を見つめている助任司祭様の
お姿は、認知症の症状なんですけれどね。

ブログをお読み下さり有難うございます。
介護日記に引き続き、よろしくお願いします。
コメント
コメント一覧 (2)
母が入居しているグループホームのお隣様は神父様だそうです。
聖職者だって認知症になる。本当に、それが当たり前のことですよね。
老化は平等にやってくるし、聖職者だから認知症にならない、
なんてこと、ありませんものね。
誰にでもやってくるもの・・・。