ケアハウスに在25年になるYOKOさん。
いわゆる設立当初からの方。

膝が悪くて歩行器がないと歩けない方。

その方が、お夕飯の配膳を待っている間、誰に
言うでもなく、口にしたのが、

あたし、頭がオカシイのよ。
きのう、11時と聞いていたから、出掛けるつもり
だったのに、全く、忘れてしまったのよ。
どうしちゃったのかしら。

あたくしはYOKOさんの前方にある、お味噌汁を
ついでいる最中で、彼女には背中を見せていました。

食堂に居たババ様方は、全く反応せずにスルー。

じゃあ、アタクシが答える他ないやん。

それを、認知症の第一歩と言います、なーんて答える
わけにはまいりません。

YOKOさん、ご自分がちょっとヘンだわ、なんで
忘れてしまったのだろうと、わかっておられる
のよね。だったら、大丈夫!
ほんとにオカシイのは、それがヘンだと思わない
ことなんですよ。

YOKOさんとアタクシの少々クドイ会話を聞いていた
シトラスさんが給茶機へ向いながら、一言。

気圧による不調よね。

うーん、いい回答!!
そうそう、軽く往なすのが一番。

019

亡き母は、認知症初期のときは、意固地になって
物忘れを否定しました。

横須賀の施設に入所してから、言ってましたっけ。

アタシ、この頃、バカになったみたい。

そう言っていたことが、懐かしい・・・。

ブログをお読み下さり有難うございます。
介護日記に引き続き、よろしくお願いします。