お隣の濁点さんとは、午前9時のラジオ体操後に、
廊下で立ち話をすることが多いです。

或るとき、いつもの立ち話で彼女が小声になり
ました。

小声にもなるはず。
濁点さんのお隣のトコちゃんのことだからです。

トコちゃんは、昭和10年生れ。

ときどき、下の特養にショートステイする場合も
あります。

それは、エアコンのスイッチのonとoffが出来なく
なったことがあるからです。

どうもね、夜中にベランダを徘徊するらしいのよ。

宵っ張りのアタクシ、そういえば、外になんとなく
気配を感じたこともあったような・・・。

ケアハウスは4階ですし、ここの住民は、殆ど
現金を置かない人が多いです。

それに、利用料金の高額な有料老人ホームでは
ありませんし。泥棒さんは、まず、4階までは
来ないだろうと踏んでいます。

或る時、ゴミを捨てるので、エントランスへ行くと
ケアハウスの相談員さんに事務所の職員にヘルパー
さんが、集まっていました。

聞こえてくる内容が、「ドアが開いたまま、カップが
玄関の入り口に置いてあり、テレビはつけっぱなし、
どこへ行ったのかしら?」

そうそう、トコちゃんの前を通ったとき、ドアが
開いていたし、カップが廊下の棚にありました。

後で聞いた話では、散歩へ行こうと思って、外出
したとのこと。

その時間は介助付きの入浴の予定で、ヘルパーさんが
トコちゃんがいないと探していたのだそう。

アタクシ的には、被害妄想より、徘徊の方がまだマシ
と思えるのですが・・・

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