ケアハウスに入居して1年半。

出される食事に対して、鬼娘も我儘になってまいり
ました。

サラダや野菜のお料理には文句を言うまい。
何故なら、高騰している野菜ですもの、頂きます。

駄目なのは、鶏肉料理とネギトロ丼。

三階の特別養護老人ホームと同じメニューのため、
鶏肉は一度、蒸されるようで、パサパサで美味しく
ない。

例えば、親子丼が出ると鶏肉を抜いてしまい、卵と
玉ねぎのみにしてしまいます。

ネギトロ丼に至っては、酢飯の上にのっているのを
丸ごと、ヒコロさんに差し上げてしまう。

あら、あんずさん、マグロ、嫌いなの?

いやいや、マグロは好きですよ。
でもねえ、植物由来の「代替シーフード」のマグロは
ちょっと・・・。

施設では生ものを提供できませんから、こんにゃく
原料で、増粘剤を使い、「まるで○○○」という
ものがのってきます。

初めて食べたとき、なんで、こんなにネトネト
するんや?と感じました。
それが、「代替シーフード」と知り納得。

以来、ヒコロさんが引き取ってくれるので、お願い
しています。

あんずさん、ネギトロよ~。

ヒコロさんに「代替シーフード」だなんて言え
ません。

あまり、マグロは好きでないから・・・

この「代替シーフード」は三重県の食品メーカーが
販売を始めたのだそうです。

こんにゃく原料の「まるで魚」シリーズもその
ひとつ。背景には、水産資源の枯渇に対する
危機感もある。
これら代替シーフードは、食の「新しい選択肢」と
なるのだろうか。

そんな人々がふだんの生活の中で一食だけでも
「代替シーフード」を食べれば、そのぶんだけ
水産資源の保全に、わずかかもしれないが貢献する
ことになる。

言わんとすることもわかるけれど・・・。

そんなとき、亡き母が言ったことを思い出すのです。

先が短いのよ、美味しい物を食べたいわぁ。

おっかさん、今になってその言葉、身に沁みます。

006


ブログをお読み下さり有難うございました。