ケアハウスのある老人施設は、一階がデイセンター、
二階がショートステイ、三階は特養、四階が
ケアハウスという構成です。

今日は平日の振替休日。
面会に来られる方が多いような気がします。

ケアハウス専用のエレベーターの隣に、二階、
三階に上がるエレベーターがあります。

外出先から戻り、エレベーターを待っているとき、
面会を終えたご家族が帰るところでした。

車椅子に乗った老女にその家族は言ってました。、

じゃあね、トイレへ行ってから帰るから。

はぁ、車椅子で自走して上に上がれっつーわけね。
ギリギリなところで、「また来るね。」と言う辛さ。

だから、エレベーターに自分で乗って戻れって
言うんやね。

そういう光景を見て、思い出したのは、面会から
帰るところではなく、大腿骨を折った母が車椅子を
自走させていたことです。

午前3時にトイレへ行こうとベットから下りた途端、
骨折しました。

救急車が来てから1時間以上、受け入れてくれる病院を
探してくれ、ようやっと、決まりました。

その病院が最低でした。駅から1分という好立地にも
関わらず。

病室は埃だらけ、看護師さんは・・・。
結局、その病院は倒産しましたが。

そこに入院をしていた母。
アタクシが面会時間に病院へ行くとエレベーターを
出たところで、車椅子の母がデンっと陣取って
いました。

ドアが開いたと当時に母を見たので、アタクシは
びっくり仰天でした。

まさか、母が車椅子を自走させるとは思いません
でしたから。

母の不満もわからないでもありませんでした。
ほんまに雑な病院でしたから。

食事が遅いと、口の中に食べ物を無理やり突っ込む
という状態でした。

母としても、なんとか、アタクシにわからせようと
したのだと思います。

でもねえ、おっかさん、あの病院しか受け入れて
くれなかったから。

車椅子生活になったのは、術後、大腸炎を発症し、
全くリハビリが出来なかったから。

でも、それで、アタクシは母を施設に入所させよう
と決心出来たから。

ときどき、終わった介護を思い出すことがあります。

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